2017年9月20日水曜日

金正恩の『次の一手』

昨日からニューヨークにおいて国連総会の一般討論演説が始まっている。

トランプ大統領にとっては初の演説となったが、彼の発言のいくつかを拾ってみたい。




金正恩(キムジョンウン)政権を孤立させるため、すべての国が協力する時だ。

日本の13歳の少女が自国の海岸から誘拐された」と述べ、横田めぐみさん(拉致当時13)を念頭に北朝鮮による拉致を非難。北朝鮮ではこうした人権侵害や粛清などがはびこっている。

核兵器や弾道ミサイルの無謀な追求は、世界全体の脅威となっている。

米国は大いなる強さと忍耐力があるが、米国と同盟国を守らなければならない時、北朝鮮を完全に破壊するほか選択肢はない。

米国はその準備ができているが、できれば(軍事的行動は)必要でないことを望む。

少数のならず者国家が、国連の原理を侵している 。

正義が邪悪に立ち向かわなければ、悪が勝利する。

核紛争の危険をおかす国と貿易を続けるだけでなく、武器供給や財政的な支援をする国があるのは許せない。

ロケットマンが遂行しようとしている任務は自身と体制を死に追いやることだ。 

そんな中、特に目を引いたのは以下の文言だ。


『金正恩が核開発を諦めないのならば、北朝鮮を完全に破壊する以外に選択肢はない』

このトランプの発言を聞いた北朝鮮の国連大使はたまりかねて退席(まあ、当たり前か)。

トランプの一連の発言を聞く限り、アメリカは北朝鮮への攻撃を完全に視野に入れているはずだ。

前回の北朝鮮によるミサイル発射では、3800㎞先まで飛距離を伸ばしグアムが射程圏内であることをアピールしている。

次回、金正恩が何かをやるとしたら、前回以上のインパクトを与えるようなことをするに違いない。

それは「グアム沖へのミサイル着弾」くらいの強烈な挑発になる可能性が高い。

ここまで、相場(NY市場)は「北朝鮮問題は起こらない」という思惑の元で踏み上げてきている。

つまり、これが逆回転したときの反動は相当強烈なものになることだけは、覚悟しておいた方が良いだろう。





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