2017年9月16日土曜日

NY金~依然金価格の下値は固い

オッス!

昨日のNY金は終始軟調な値動きであった。



終値は約1320ドル。

【ファンダメンタルズ】
NY市場が異常なほどの強さを見せており、これが金価格の上値を重たくしている。


特にダウの強さが際立っており、先週は「上げっぱなし」で最高値を更新。

この勢いに逆らってはいけないが、この強烈な上昇に強い違和感を覚えている。

間違いなく市場はNY市場の大調整を意識しているであろうが、それがいつ何をきっかけに始まるのかはわからない。

先日の記事にも書いたようにトランプ政権は、未だ何もこれといった成果を挙げていない。

彼の目玉公約の一つが「税制改革」であるが、今月末にはその概要が明らかになるはずだ。

現在の市場はトランプには大きな期待は抱いていない。

月末発表予定ので税制改革概要次第では市場は大きく動く可能性がある。

余りにも現実離れした内容であれば、それをきっかけにNY市場の大調整が起こり得るだろう。

しかし、逆に期待以下の内容であっても、同様に調整が起こる可能性がある。

また、北朝鮮情勢にも注視が必要だ。

昨日早朝にミサイルが発射されたが、直後はリスクオフで反応したが、その後は完全にリスクオンに転換。

市場は北朝鮮のミサイル発射を完全に織り込んでいたということだ。

しかし、今後も彼らの挑発行為は続くはずであり、それがさらに過激になっていく可能性が高い

市場の想定外の挑発行為に出ることも十分あり得る。


【テクニカル】
最初に日足チャートを見てみよう。


昨日の最高値は1330ドルであったので、約10ドルの下落である。

しかし、現在の状況でよくこのレベルで踏みとどまっているという印象である。

まだまだ底堅い。

次に週足チャート。


この1週間はひたすら下落という状況である。

現在の想定は上のチャートで示してあるボックス相場。

下限は1310ドルであり、ここを下に抜けてきた場合のみ見切り決済を考慮すればよい。

何度も記事に書いているように、このボックス圏内でしばらくはもみ合いが継続すると見ている。

従って、ここまでは想定内の値動きである。

以上。


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